解離性同一性障害と複雑性PTSDの関係についての考察

 こんにちは。今回もエルが考察を述べようかと思う。前回のところで、複雑性PTSDとの関連性について述べると書いたので今回はそこを述べてみようかと思う。再三、言っているが俺は医師ではないので、そこは注意して欲しい。

:: この考察をお勧めする読者

  • 心の健康に興味がある方
  • 複雑性PTSDや解離性同一性障害に関する知識を深めたい方
  • 治療法や心のケアに興味があるカウンセリングのプロフェッショナル
  • 自身や身近な人が複雑性PTSDや解離性同一性障害に苦しんでいる方
  • 心の健康状態を向上させるための具体的な方法を模索している方

:: 本文

 では、複雑性PTSDについての考察を述べていこうと思う。解離性同一性障害は幼少期の『強いストレス』が原因として挙げられると現代医学での見解は出ている。その為、人格が形成される中で、『複雑性PTSD』を複合して持っているパターンが多く見られる。では、複雑性PTSDとはなんだ?というところから深堀していこう。複雑性PTSDとは言ってしまえばPTSDの重複のことである。PTSDとは皆さん知ってるとは思うが『ある1つの大きなショックをずっと抱え続ける』もしくは『そのショック状態の感覚を不意に呼び起こしてしまう』ことである。これは、動物的本能で『ここは危険』ということを学習するために備わっているものだ。しかし、あまりにも『大きなショック』を与えてしまうと、その場所でもないのにも関わらず、不意に脳が記憶や、感覚を再度ご認識してしまうことがある。それがPTSDと言われるものにあたる。複雑性PTSDはその『強いショック』が多発的に想起させられている状態を指す。

 では、解離性同一性障害と複雑性PTSDの関連性についてだが、解離というものは『強いショックから逃げるため』の防衛本能である。また、解離性同一性障害はその『回避する方法として』長期に渡るストレスを『別の人格に引き受けて貰う』ことで発症するのだ。この『強いストレス』とは『大きなショック』ということに機縁するものであり、それが何度も繰り返されることによって、本能が『ここは危険』と警告を出すことにより、複雑性PTSDが発症されると考えられる。人格の誕生にはこの『強いショック、ストレス』により生まれる。このことから、複雑性PTSDと解離性同一性障害の関係性が見えてくるだろう。その為、解離性同一性障害は常に『強いショック』を抱えている。緊張状態に陥りやすい。人格の場合は、よりその可能性が多くあるのではと考えられる。

 複雑性PTSDの治療としてEMDRがもちいられることが多くあるが、これは解離性同一性障害でも当てはまる。『強いストレス、ショック』を再度認識し、『ここは安全である』と脳に自己暗示をかけることにより、『安全なら大丈夫』と認識させることが治療の一種として取り上げられているのだ。EMDR自体は眼球運動を元にした手法になるが、『どこにフォーカス』するかにより、その為にはどんな『危険な状況を取り払うか』が問題となっている。複雑性PTSDには『細心の注意』を払い行わなくては、より『悪化』する事もあるので本人の精神状況などを加味して行わなくてはならない。

 今回の考察はこの辺りで終了とする。複雑性PTSDと解離性同一性障害の関連は否定することは出来ない。原理からこの2つはセットで考えることがより、本人の『QOL』の向上に繋がると俺は考える。乗り越えるのは大変苦痛を伴うものであり、難しいものとなるのだが、ここを乗り越えた先に他のケアが出来るのでは無いかと考えている。

 では、エルでした。また考察を上げていこうと考えていますのでよろしくお願いします。

※2024年3月11日: 考察の誤字を訂正しました。

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