初めに俺は医者では無いのでこちらの記事は参考程度に使ってほしい。解離は奥が深いので全部が全部、当てはまる訳ではないことをわかっていて欲しい。
:: この考察をお勧めする読者
- 医療や心理学に興味がある人
- ヤングケアラーとその影響に関心がある保護者や教育関係者
- 解離性障害について理解を深めたい人
- 心の健康に関心がある人
- 幼少期や思春期の経験に共感を覚える人
まず、ヤングケアラーと言う言葉を初めて聞いた人も多いのではないだろうか。ヤングケアラーとは、幼少期、思春期に親の代わりに子育てをしていたり、介護をしていたりして、普段の学業に影響をもたらしてしまうものである。ヤング=若い時とかの意味。ケアラー=親のケアや、身内のケアに無償で介護する人の事を指す。つまり、ヤングケアラーとは、子供にかなり無理をさせてしまう状態だ。過剰ストレスフルな環境に置かれている子供達の事になる。しかもタチが悪いのは、『本人はそれが当たり前だと思っているので、自分が置かれている環境が異常である事に気が付けない』ことだ。当たり前だと思っていた生活が実はヤングケアラーに当てはまるなんて事は多々ある。しかし、この事に気がつける人は少なく、それが『当たり前』になってしまい、二次障害や考え方の偏りに繋がって生きにくさを感じる事も多くあるパターンだ。その中でも、『解離性障害』になっている人も多いのでは無いだろうか?
解離は基質によりなるパターンもあるが、大概はその環境が悪いなど、『幼少期、思春期』の逃げ場が無い中で強いストレス化に置かれ続ける事により発病することが多い。特に解離性同一性障害はこの傾向が非常に多く見受けられる。何故かと言うと、『解離性障害』のなかでも一番重症だからだ。解離性同一性障害は本来1つである人格が、バラバラになっている状態を指すのだが、この『人格の生成期』は15歳までと言われている。その為、その頃よりも若い『幼少期・思春期』に発病しやすいのだ。
この事を踏まえて考えるとヤングケアラーには『本人も気付いてない過剰なストレス』がかかっている訳で、それが『幼少期・思春期』であればあるほど、二次障害として解離の可能性が高まるのだ。その為、ヤングケアラーの自覚が無いものの解離になっている方は多いのでは無いか、と推察出来る。解離は過剰なストレスからの逃避であると前も書いていたが、明らかないじめや虐待には遭ってないのに解離性同一性障害になっている方の中には、もしかしたら、ヤングケアラーであった人もいるのでは無いかと思われる。この事を考慮して考えると、「なんで私が解離性同一性障害に?」と考える人の中にはこの『常識が常識ではない環境』の可能性も考えられる。知らないうちにある意味の『精神的虐待』を受けている可能性が高い。ましてや、ヤングケアラーは『無意識』に罹患している可能性がある。
ヤングケアラー自体は病気では無いものの色々な解離に陥っていたり、二次障害を引き出させる事が多い、この『過剰なストレス』に晒され続けている状態の心理状態を考慮して考えなくてはならない。普段、自分には関係ないと考えている方にも少し考えてみて欲しい。
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