トラウマと発達トラウマの違いについての考察

エルの病状考察「トラウマと発達トラウマの違いについての考察」

 こんにちは。最近ブログの活動が減っていて申し訳なく思っているエルです。今回も考察ブログになります。また、いつも通り、俺はただの患者でしかなく、先生ではないので注意してほしい。

:: この考察をお勧めする読者

  • PTSDに悩む方 または 関心のある方
  • トラウマの進行過程を理解したい方
  • 精神疾患の治療に興味がある方
  • 自己理解を深めたい方

 さて、トラウマは皆さんがよく理解されているあの“トラウマ”に違いない。しかし、そのトラウマになる経過を知っている人は少ないと思う。

 何でもかんでもトラウマになるわけではない。トラウマになるまでの過程というものがある。

 トラウマはストレスから徐々に段階を踏んでなることをご存知だろうか?
 人はまず『嬉しい』『楽しい』から始まり、『チャレンジ』へ行動が変化していく。そこから『ストレス』に変わり、『苦しい』『辛い』に変化してから、最終的に『トラウマ』へ移行する。

 PTSDの場合は今の状態で既に1,2個のトラウマを抱えることになるが、複雑性PTSD(発達トラウマ)の場合、その『トラウマ』が、常に何個もある状態で、そのトラウマのせいで常に苦しい状態になる。だから、なんか常に苦しい、辛いを感じている状態になってしまう。

 ある意味、生活のすべてに『ストレス』を感じ、すべてに『フラッシュバック』のような感覚に襲われるのだ。

 通常は『嬉しい』『楽しい』から『ストレス』のあいだを行き来するのだが、複雑性PTSDの場合、いきなり『苦しい』『フラッシュバック』に移行してしまうのだ。

 そのため、『チャレンジ』区間や『ストレス』区間をすっ飛ばしてしまい、いきなり『苦しくなる』に遭遇してしまうのだ。だから、複雑性PTSDの場合、生活がすべて『辛い』になってしまう。

 そこから、『希死念慮』に変わり、『自殺企図』に進行してしまうわけだ。

 その為、複雑性PTSDの治療はかなり手間がかかる。正直、めんどくさい。本当にめんどくさい。

 解離性同一性障害の場合、生活すべてに『苦』を感じているので、生活の中すべてが『トラウマ』に直結し、常に『希死念慮』が付随してくる。当事者から見ると、厄介極まりない。

 生活に『苦』がある状態で生きるには小さなことから大きなことまで色々な『トラウマ』を解決し続けるしかない。


 今回は発達トラウマ(複雑性PTSD)とPTSDの違いを当事者から見て考察をしてみた。分かりにくいところも沢山あると思うが、これが現時点での俺の解釈になる。

 カウンセラーから『トラウマ』の話をされたが、俺にはまだまだ理解が及ばないところがある。今後もPTSDと複雑性PTSDの違いを深堀していきたいと思う。

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