解離性同一性障害(DID)についての考察

 久々の考察、医療班、エルが書いていこうかと思う。散々、いろんな考察を上げてきたが、実際、解離性同一性障害(DID)の考察ってあげたことないよなと思い、今回は原点の解離性同一性障害の考察を書いてみる。勿論、俺は医師ではないので悪しからず。

:: この考察をお勧めする読者

  • 精神障害や心の健康に興味がある人
  • 医療関係者や心理学に関心のある人
  • DIDに関するリアルな体験を知りたい人
  • 心の健康に関する啓発を求める人

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 まず、解離とは、と言うところから書かねばならない。解離は自分から自分という意識や感覚を切り離した事を言う。ざっくり言うとこんな感じ。自分が自分じゃないように感じる離人症や、脳に異常がないのにふとした瞬間、記憶が途切れ、生活に支障をきたす解離性健忘、気づいた時には何処か知らないところにいる解離性遁走、意識と体の感覚がプッツリと切り離され動けなくなったりする解離性運動障害、脳波には問題無いのにてんかん発作が現れる解離性転換などが挙げられる。その中でも最も重い解離性障害と言われているのが、解離性同一性障害(DID)だ。

 症状としては、解離性障害全般と、別人格の存在が挙げられる。原則として別人格が出現した時の記憶はなく、そのため、健忘、遁走、が頻繁に起きる。また、別人格が体の一部を使う事があり、その場合は運動障害が現れたりもする。治療や理解者のおかげで交代中の記憶が薄ら覚えていたり、別人格と会話が出来るようになると、引き継ぎが出来たりと症状は様々、その人によってレベルが違うのが特徴とも言える。また、人格がバラバラな為、様々な精神疾患を併せ持ていたりする。例えは鬱病や、不眠症、複雑性PTSD、双極性障害、自傷行為、各種パーソナリティー障害etc…。身体疾患や発達障害も併せ持っているパターンも多くある。

 では、解離性同一性障害はどのようにしてなるのか解明されているわけでは無いが、定説を上げていこう。DIDは人格の不安定な幼少期に発病する。幼少期は自己が確立されていない状態。その時に、大きなストレス(いじめや虐待など)を逃げ場がない状態で何度も何度も浴び続けると、子供は生きる為に、自己防衛本能により、その苦痛を“自分ではない何か”に無意識に押し付けるようになる。その“自分ではない何か”は防衛本能が生み出した別人格。痛みや苦しみを引き受ける役として自己が分離してしまう。これがDIDの初期症状と言われる。ここからちょっとした事でどんどん人格が別れてしまい二重人格から多重人格となってしまうのだ。これを俺は自己防衛本能の暴走と呼んでいる。

 そして、幼少期では気づかれなかった各人格達は、個々の成長をし、段々、元の人格(基本人格)の時間を奪ってしまうのだ。それが顕著になってくるのが高校生頃。大人になってから顕著になる人もいる。今まで忘れっぽいのを、天然とかバカで済ませ来た事が、無視できないレベルにまでなってくるのと同時に、周りもなんかおかしいと感じるようになってくる。そうなると、生活も難しくなる。また、幼少期は親に頼るしか無かった金銭面を、高校生からはバイトをする事ができ、親からの独立もできるようになる為、我慢していたことが自由にできることから、日頃、不満を溜めてきた人格が暴走し出す例もよくある。

 俺らの例で行くと、やらなきゃいけないレポートがあったのにそれを知らない別人格が、パソコンで深夜、アニメを鑑賞。レポート担当の人格が気づいた時には深夜4時。仕方なく、ブラックガムを大量に消費しながら徹夜して仕上げるなんてことがしょっちゅう。金を自由に使えるので、市販薬を買い翌日学校があるにも関わらずOD。フラフラの状態で何とか学校に行くことや、別人格に派手にリスカされて、傷だらけのまま体育など。本当、馬鹿なことばっかりしてたな。俺は医学書(発達障害に関してが主、その他心理学等)の本を好きに買い、読み漁ったりしていたかな。全く何してんだよ。本当に。

 因みに、DIDの人あるあるでは、勉強ができる人が多い。勿論、家の環境により、進学できなかった人もいるが、知っている人の中では、結構高学歴の人が多く感じられる。根はみんな真面目な人が多いし、努力家というよりは、そう教育されてきた人が多く感じる。毒親育ちの人の割合が高い。

 しかし、そんなDIDの方々は高校生で発見される例は少ない。何故なら、親が病院に連れて行ってくれないことや、仮に連れて行ってくれたとしてもDIDを診断できる医者が少ない、診断基準に当てはまらず、別の病気と診断されてしまう事が多いからだ。DIDの診断は難しく、さらに、解離全般に言える事だが、特効薬がない為、治療のしようがないのが問題になる。いわば、医者にとってはとても面倒な患者と言える。

 まあ、理屈を考えると本能に薬など効くわけがない。また、高校生とはとても微妙な時期で、人格形成が終わっているのか、判断する事が難しい。その為、イマジナリーフレンドの可能性も視野に入れなくてはならない。これらの要因から、一発でDID診断をされることはまず無いだろう。何年か年月をかけてようやく、DID診断が降る事がほとんどだ。

 俺らも、初診から考えると、およそ、最低でも5年はかかった。また、DIDの患者は何か違和感を感じながらも“自分は大丈夫”と謎の自信を持っていたりして中々、治療に積極的になってくれない人も多い。俺らも謎の自信により、病院に行かず、自傷しながら(その時点でアウト)無理くり体を動かし、本当に立てなくなるまで働き、粉砕した経験がある。てか、何でそこまでして働いたんだ。わけがわからん。そんなことをしているうちに月日が流れ、結果、診断が遅れるなんて事もよく見受けられる。その為、DIDの発覚は10代後半から20代にかけてが多くなっているのだ。

 ここまで体験も交えて話して来たが、DIDはまだまだ謎が多い障害である。発症、発覚、治療、その全てが手探りに状態なのが現状だ。あるDID患者がこの療法良かったと言っていたとしても、それが自分にも合っているかは謎だ。やってみて酷くなるパターンもある。試行錯誤しながら治療はして行かなくてはならない。

 なりたがりや、自称DIDなんてものも多くいる。情報が有り余る時代、多重人格(DID)をカッコイイやら、辛さから逃げられる羨ましいなんて憧れる人も多い。言葉ばかりが先行して、もしかしたら、DIDかもなんてネットのよくわからないテストして、本当かもなんて思う人もいる。妄想で創り出したキャラクターを別人格なんて呼んでる人も多くいる。よくわからない天使人格やら悪魔人格なんかを創り出してしまう人もいる。ゲームやアニメのキャラクターが自分に入ってきて人格化したなんて言う人もいる。これらは成り立ちから考えてあり得ないのだが、それを盲信する人たちは多い。特に多感な年頃、10代後半の人には多くみられる。神秘的だ、一人じゃないだ、楽ができるだ、カッコイイだ、本当に解離を知らない人からするとそう見えるかも知れない。

 そんなことは1ミリも無い。神秘的?謎過ぎて治したくてもどうしたら良いのかわかんねえよ。一人じゃ無い?記憶の共有できてない時は一人だよ。しかも知らんうちにやらかしてる事が多過ぎて、大変だよ。楽ができる?何が?状態の把握で毎日必死なんだが。カッコイイ?どこがだ?思いもしない事やらかされて毎日が恥ずかしい事ばかりだ。本気でなりたい奴等なんていねえんだよ。都合のいいように解釈すんな。そんな都合のいい人格なんて存在しねえから。居たらそれはフリしてるかイマジナリーフレンドの類だ。都合のいいことなんざ起きやしない。毎日がビビる事の連続だ。慣れとかの問題じゃねえ。子供人格がベッドで飛び跳ねたり全力ダッシュしたり、お菓子爆食いしてたり、電車の中でバタバタしてたり、本当に恥ずかしい。破壊人格が自傷して血祭りしてたり、本気で死のうとして飛び降りされたり、救急車に何度乗ったことか、何度、ODで昏睡状態になったことか、何度、予定狂わせれたことか。困ることしかしねえ。他の交代人格だって、毎日めちゃくちゃしやがる。散財はするし、風俗はするし、寝ないで遊んでたりするし、薬は飲まないし(今は断薬中)、病院には行きたく無いと駄々捏ねるし、何でもかんでも覚えるし、何でもかんでも忘れるし、もうどうしたいのか全くわかんねえ毎日だ。こんな暮らししたいですか?俺は本気で違う男に生まれたかったよ。

 最後のは愚痴だったな。まあ、こんな所だ。結局、障害なんて持つもんじゃねえ。自分からなりたがるな。ってこと。じゃ。

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