かがりの夢 2章

 暗闇に一人、見えない誰かを待ち続ける。見えるのは1つだけ。男性器。あたしはどこまでいっても男性器に追われる日々。他のものはすべて壊れていく。人も、ものも、何もない部屋。がらんとした暗闇。

 夢。夢であることは分かっていても性はついてくる。あたしの夢はいつもそれ。必ず性がついてくる。怖い。性から抜け出せない。おじさん、あなたのせいで、あたしはあなたから抜け出せない。快楽。快楽だけがあたしじゃない。でも、おじさん、あなたのせいで、あたしの形成は性に傾いてしまった。毎晩の夢はこういう形。いつもいつも男性器と一緒にあたしは生きていく。

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