題:時、超えた迷い人

帰らぬ春
時は行く時間は行く
あの卒業は終わった。
初夏の風が心を洗う。
何故が、止まらない今。
あの日の雫は何処かへ。
スマホは鳴らない。
どうして?
流れゆふ
孤高の天才に
痛い光は雫の虹
時を重ねた私には
モノクロの刃が深く
人間の言葉遣いの刃物
刻まれた和式の文字の傷
周囲の水は私の牢獄を決して
壊してくれない。
金魚の黙秘
熱い心は秘めたる愛
触れぬガラス越しの
あなたを泡だけが伝える
餌が欲しいわけじゃない
あなたに触りたいの
朝だけは嫌だ、毎日
ずっと。
一緒に。
ねぇ、ねぇ!
生と死を勝手に
怒涛の如く這い出でる
混濁とした嵐に惑う世
紅もよい。碧もよい。
選択せよ、動と静を
自身の名のもとに
我が身で体感せよ。
いつか、会える日を

