食わなきゃいけない

 俺の記憶って訳ではないんだろうけど、ここ三か月ぐらい、俺は死ぬ気で飯を食っている。

 量は一回で一合。普通に食事してから一合食う。

 今までの俺らには考えられない量を俺は食っている。

 その最近何があったかというと、6月の終わりに母親に会った。ガリガリの母親、拒食症の母親に会って、そっから俺は食うようになった。

 何で今更ここに書いているかというと、何となく過去を思い出したからだ。

 俺は眺めているだけの記憶。追体験。って事で内容を話していく。

 俺らの母親は夜ご飯、ジッと監視していることが多かった。

 親は食べず、コーヒーに煙草だけ。朝も食わない。昼は仕事でいない。そんな母親だった。

 だから、ものすごく痩せていた。

 監視されている食事。当然美味しくなんて無い。

 でも、母親は俺らに「本日の食卓には何が入っているか?」クイズをして当てないと不機嫌になり、文句をずっと言い続けるので、嫌でも食べてご機嫌取りをする。

 俺らに調味料まで当てさせていたので、かなり難問だった。

 母親は残すことを許してはくれず、「食え」と。

 食わないと食べ終わるまでそこに居させられた。

 大皿でだされたものは三日ぐらい立っていようと、俺らに毒味させ、食えるか判断していた。

 決して自分で食おうとはしなかった。

 黄色くなったご飯すら俺らに毒味させていた。食えないと分かっているはずなのに。

 時々、お菓子を大量に食い、その後吐くなんて過食嘔吐を母親はしていたりしていた。

 そんな親から「太ったね」と言われると、もう、何が何だかわからなくなった。

 身長差なんてお構いなしの母親は、『自分が太った時に履いていたジーパン』をわざわざ渡し、「これがはけるようになりなさい」と意味の分からない事までしてきた。

 俺は食えばいいのか?それともダイエットのため、食わない方がいいのか。よくわからなくなった。

 これが俺が今陥っている状態。もう一合食べるか、どうしようか迷っている。

 だって食べなきゃ、母親のように拒食に陥る。

 食べたら吐く。どうしたらよいのか分からない。

 死にたくはない。

 だから、食わないと。気持ちが収まらず、食う事にします。

 なんだか駄文になってしまった。申し訳ない。

龍希

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