何にもできなかった

 ここ最近、ずっと体調が悪く、あげられていなかった。でも、その事を俺らは理解してなかった。今回は入院に至るまでの話をしようと思う。へーい。

 怖い話。俺らは実は、解離でねぇ笑。なーんて。笑い事じゃ無かったわ、マジで。

 8月。俺らは「あーなんか、体調悪いわ」なんて、思いつつトラウマ治療を始めようとしていた。そう、していたんよ。そっから俺ら全員、記憶を失った。信じられるか?全員消えたんよ。2週間分の記憶が吹き飛んだ。そのときのかがりの文が残っている。

地獄と生きる術

 眠剤を飲む。ある分だけ全部。理由は気付いたら夫がいなかったから。ここ最近のあたしは変だ。気分の落ち込みが激しい。みにちゅちゅが家に来て1ヶ月。無事に育ってる。あたし以外は世話をしてくれないから、気を付けなきゃ。でも、あたしが死ねば気にしなくてもいいよね。そうだよね。だから、眠剤を飲む。何錠あるかな?一生分寝れるかな?寂しい。寂しい。苦しい。苦しい。もう、居なくなりたいよ。眠剤じゃなれないけど。それでも。

 こんな感じ。もうね、病み病みぱてぃーが始まっててね。どーしようも無い感じ。その2週間で、この体は縫うリスカ2回、縫わないリスカ3回、ODを2回。とかなり人様に迷惑をかけた。

 もーどーしようもない。病んでたんだもん。

 でも、実はこの記憶がなくなる現象、俺らはあまり重くは考えていなかった。なんせ、常に、いつも、『交代』の度に記憶が無くなっているから。そんだから、“またいつものことだ”っと思っていた。今回はこーゆーパターンね、はいはい。と重く捉えずにのほほんと考えていた。

  「緊急で入院した方がいい」と主治医に言われて、最初はなんで?と謎だった。

 俺ら元気じゃん。無理?してないしてないw気楽にやろうぜ。

 とか考えていたよ。

 でも、『2週間記憶がなくなる現象』や『自傷行為』は普通ではないし、病状が悪化しているのは明白だったわけで。

 「もうこれ以上は入院しないなら見れない」なんて言われなかったら、入院とか考えても無かった。ケースワーカーさんが急いで入院先を探し、俺らは先生の言葉で入院を決意した。

 でも、まだ、軽く考えてたんだろうな。期間を一週間ぐらいと思っていた。

 しかし、主治医は「1ヶ月以上」と言った。ここまで主治医が言うのは初めてだ。基本、入院しようが自傷行為しようが、入院先から早く帰ってこようが何にも言ってこない主治医が、俺ら中心で考えていた主治医が、ここまで言うなんて。

各人格みんな衝撃を受けた

 実際、言われるまで気付けなかったが、毎日、フラッシュバックで泣き叫ぶのは異常だ。何でも無いところで泣くのも、診察中泣くのも、異常でおかしかった。俺には実感がないけど、やっぱ、かがりさんがここまで泣くのは見てられないところはあったなー。でも入院は考えてなかったよ?まじで。

 幸い、良い病院に入ることとなり、1ヶ月、主治医の言葉通り、『1ヶ月』入院をしてみた。めっちゃ楽になった。心が軽くなった。まだ入院中だけど、退院が待ち遠しい。

 俺は無理をしていたってみんなが気付けたことが今回の入院の良かったところだと思っている。暴露療法もやって、すごく楽になった。

 解離は、周りとのギャップに疎い。解離した状態が普通では無いこと、問題行為をしていたこと、キチンと理解していないと、すぐ、無理をして再度入院になっちまう。

 通常の健常者に無理になれってわけではないけど、問題行為があった時点で、「無理してんな」って休憩を心がけないといけないな。周りからも無理してると言ってもらえる環境作りも大事だと思う。

 ま、今回は良い収穫が多かった。大切なこと、『自分に優しく』を思い出せただけで、御の字だ。

 よきよき。

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