夢であってしまった。

ノアは呆れながら怒っていた。
理由は簡単で
『守ってきてやったのに要らないってなんだよ、声出』
今回の夢の内容は小さな化学研究室の話だった。
そこで、ノアは声出の助手として助けてきた。しかし、その研究室は金銭的に存続が難しくなって、疲弊した声出が、
『あなたは要らない』
と助手のノアに言って追い払った。
その後、新聞に
『声出先生の快挙』
なんて書かれていて、
『今まで僕が声出先生を支えていたのは邪魔していたのか?なんの為にあの研究室に、居たんだ僕は!?』
とノアは自分の無力さと追い出された怒り、そして声出が1人の方が出来る事。足枷になっていた自分に対しての無力感といろいろな複雑な感情を抱えていた。
切ない話。
助手としての評価はない。が、声出の成果は嬉しい。しかし、もうそれ自体、伝えも話もできない。
そんな虚しい状況を俺はノアとの対談で知った。
くっそ、哀しい、来るしい話だ。
なんとか、してあげたい。
なんとか、ノアをノア楽に生きさせて上げたい。
ノアを俺の管轄に入れることを検討している。何処の配置にするかは迷っているが、出来ればユキムラの下に付けたいと考えている。
トレースの人格でも、ちゃんと意思はある。
排除するなんて、俺は嫌だ。
生きる価値は等しくあるべきだ。
今後の再配置、しっかりと考えて行く。



