聴覚優位の人に聴覚情報処理障害(APD)は有り得るのかの考察

聴覚優位の人に聴覚情報処理障害(APD)は有り得るのかの考察

 こんにちは。またまた久しぶりになってしまったが、今回も考察を書いていこうと思う。

 相変わらずの注意になるが俺は医者ではないことを書いておく。並びに俺一個人の考察なので、すべての人が当てはまる訳では無いことも記述しておく。

 さて、はじめに「聴覚優位とは何か?」を説明させていただく。

 聴覚優位とは、「自閉症スペクトラム障害の『視覚』の方が情報処理能力が高いか、『聴覚』の方が情報処理能力が高いか?」の心理テストで出た値による振り分けの一種である。基本的に、自閉症スペクトラムの心理テストでは五感の中で視覚と聴覚の情報処理能力を数値化する事が多い。何故なら、人間の五感の中で視覚と聴覚が圧倒的に情報量が多いからだ。

 基本的にほとんどの人が情報収集において視覚に頼っている。人間が外界から脳に受け取る情報の約80%は視覚から来ると言われている。これは脳科学でも心理学でも言われている事だ。

 しかし、自閉症スペクトラムの場合、この基本から逸脱するケースがある。それが聴覚優位と言われるものだ。聴覚情報は約38%とも言われる。(これを「メラビアンの法則」という)その為、1番は視覚なのだが、通常より聴覚情報処理能力が高い場合に聴覚優位と診断をされる事がある。

 次に聴覚情報処理障害(以下「APD」と言う)の説明をしたい。

 APDとは多くの音を情報として処理する事が困難な事を言う。
 例として、学校の友達との会話が静かな所でしか聴き取れない事や、トラックが通った時の会話が聴き取れない等……。多数の症例がある。症状は千差万別なので例としてよく上げられるものを採用している。ほとんどのAPDの人の症状としてはこの例が当てはまる事が多い。

 ここまででかなりの文字数になっているが、本題に入りたい。

 『自閉症スペクトラム障害の聴覚優位のAPDは有り得るか否か』だか、これは俺自身は『有り得る』と考察する。
 理由は、聴覚優位故の混乱があるのではないか?というのが主である。

 先程述べたように、『自閉症スペクトラム障害の聴覚優位』は通常の人間より、聴覚情報処理能力が高い傾向にある。しかし、そのテストは通常、『静かな所』で『混乱を避ける』形で行われる事が多い。つまり、単一の情報処理能力速度を数値化しているのである。

 しかし、現代の日本では音が至る所から流れている。電車やバスなどの公共施設ですら、『揺れるガタンという音』『通過の時のブーン等の音』『スマホ等からのイヤホンやヘッドホンの音漏れ』『人の話し声』『パトカーや救急車の音』等。上げればキリがなくなるほどある。

 その中で『単一の音の情報処理能力が高い』となると視覚より聴覚を頼る可能性が高いため、『聴覚過敏』になりやすく、『全ての音を情報として処理しようとする』のではないか?というのが俺の考えだ。

 普段、無視出来るはずの音すら情報処理をしようとしてしまっている為、脳がパンクし、APDに陥る可能性は大いにある。しかし現在、その可能性は医者には否定されている。理由は、自閉症スペクトラム障害の聴覚優位の方が少ない事での研究の遅れによる症例の少なさと、そもそも自閉症スペクトラム障害の方の発達の問題による言語化の難しさにあると考察する。

 認知度の低さは何時でも研究の妨げになる。理解が出来ないものに対して、人間は本能的に否定的になる。それは『根本的にわからない事に対しての恐怖が人間には深く根付いている』為だ。だから、わからない『もの』に名前を付けて『理解』しようとするわけだ。また、自閉症スペクトラム障害にはADHDとASD、LD等があるが、それらを複合的に見て『完全に聴覚優位』の人間がどれだけ居るか?中々難しい問題である。


しかし、現再構成日記は9歳で『聴覚優位のASD(当時のアスペルガー症候群)』と診断されている。

 発達障害の診断は発達異常を示唆している為、幼少期の訓練や繰り返しの練習等で、『普通』と『変わらない』ように『発達補正をかける』事は可能だ。

 人間の脳は20年かけて成長するので、初期の時点で適切なサポートが入れば『補正出来る』可能性がある。乱視のように、医療機器は脳の発達段階では使えないが、心理サポートによって、『問題点の解消及び困難な事に対する適切な対処』を『学習し対処できるよう』に『訓練と練習』を繰り返す事は出来るのだ。脳は繰り返しの行動や思考パターンを『覚える』事が可能だ。パターン化すれば対処はしやすい。練習と訓練で人間の脳内処理を完結にスピーディーにでき、脳への負担も軽減される。

 現状はまだ未確定でも、こうやって紐解くと解決や可能性を見出すことは可能である。

 俺ら再構成日記は既に『聴覚優位の自閉症スペクトラム障害』を診断して頂いている。また、『聴覚過敏(味覚・嗅覚)』の可能性も医師より示唆されている。また、聴覚優位にならざる得なかった理由も眼科にてわかった。俺らの目は軽度の斜視がある事が眼科にて診断されている。

 その為、『左右盲』や『遠近感の把握の困難さ』『頭痛、目眩、嘔吐などの症状が出やすい』など、『視野に異常が診られる』為『聴覚に頼っている』事が原因と推測される。俺らは精神疾患+発達障害+視覚異常により『運転』を『控える』事を推奨されている。

 まず、免許自体、『遠近感の把握異常』により『眼鏡補正があっても』取れないと教習所で言われたので、取るつもりもないが。この様に様々な『症状』が重なった結果の『聴覚優位』になっている事がわかる。『自閉症スペクトラム障害』は9歳、12歳、15歳で指摘されているが、『軽度の斜視』は17歳での診断であり、『聴覚過敏』は現在も指摘されている。

 如何に自閉症スペクトラム障害の『聴覚優位』が診断されにくいか、『APD』が併発しやすいか、そして、『認知されにくい』事、それによる『研究の対処になりにくく、論文、理解度が追い付いていない』かを述べてみた。

 いかがだっただろう?複合的要素によるものの分かりにくさと、研究の進まなさを実感してもらえただろうか?

 『解離性同一性障害』も『他の稀な疾患』も患者がどう情報媒体に、論理的に考察や意見、状態、症状をまとめて発信する事が、今後の医学や、その他の学問の発展に繋がる事を願い閉めさせていただく。

閲覧、ありがとうございました。

エル

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