憂鬱な母の日

 母親と会ってきた。あたしは基本あの人にはドライだった。だってあたしとは全く関係のない人。関わりなんて微塵もない。

 だから、統括にお願いされてた「母の日のプレゼント」代わりのパウンドケーキも焼かなかった。あたしにとってはあの人は関係ない、他人と同じなんだもん。知らない人にほいほいとパウンドケーキ焼いたりしませんよー。

 これがさ、なんかのパーティとかなら別だけど、ただ会うだけなら必要ないでしょ?でも、その会う為だけにあたしのお仕事を1時間早く上がらなきゃいけなかったのは癪だなぁ。

 最初あたしは電話を貰った時、『うん、行かない』って思ってた。電話の内容は老人ホームにいるおじいちゃんのお見舞いを一緒に行こうって話だった。1年ぶりの連絡がそんなこと?って感じだった。

 しかも夜の9時のお電話。初めにどこに住んでいるか?と聞かれ普通に1年前と同じと答えて、母の日予定ありますか?と聞かれて。あるに決まってるじゃん。あの人は知らなかったかもしれないけど、あたしは前とは違くって、働いてるんよ。シフトは月一で決めてるんよ。そうゆう予定とかって前々から決めてて欲しかった。そしたら融通付けるのに。

 あたしの対応があまりにもドライだったからかな?強制的に交代した。まぁ、あたし、あの人に敬語だったしねー。よそ行きの高めの声で話してたしね。仕方ないかもしれない。統括りーちゃんはあの人大好きなのは変わりないし、嫌だったのかもしれない。強制的に交代されるまで、時間がかかったのは、あたし達の記憶の共有が上手くいってないから。動画の通り、強制になるには、外部の情報を知っていないといけないわけで。統括にその話が舞い込んできた時にはあたしが現在進行形でドライ対応してた時だったんだろうなぁって思ったわけです。

 結果、この体は統括の意思により、会うことになったわけ。でも、あたしは主人格ではあるけど、今回のこの件、絶対に出たく無かった。好きでもない、寧ろ鬱陶しいって思う人と会いたいとか思うわけないじゃん。

 ってことで、あたしは仕事後、【暫定さん】に変わって日々の疲れを癒すことにしたのでした。ってなると思ってたんよ。でもね。弊害ってあるもんでさ。まず、【暫定さん】が耐えられなくなった。そこで強制交代が発生。統括的に無難に片付けられそうな人格はエル君だったらしくて、エル君出動。ってことがあった。

 統括が出れば良かった?確かにねー。でも、それは最終手段なんよ。統括っていわばあたしらの最高責任者なわけで、ぽんぽん出るわけにはいかん存在ではあるんよね。だから、対応出来なかった。で、エル君が駆り出された。そこはあたしには関係ないので、まぁいいや。

 問題は、【茜さん】が出る事が難しくなった事。【茜さん】はあたしが苦手な掃除機を代わりにやってくれる貴重な人格。家事全般はエル君でもじゅんじゅんでも、出来るんだけど、【茜さん】は他の人格よりクオリティが高い。細かくやってくれる。後は、あたしの事を考えて、料理のめんどくさい下準備とかもしといてくれたりと、とても重宝している人格さんなのだ。その【茜さん】は、blogに書いてあった通り、母親と因縁?がある。だから、本人があった訳じゃないけど、嫌な気持ち?っていうのがあるんじゃなかろうかと。知らんけど。ってわけで【茜さん】が出てくれない。

 あとは、色んな人格の子達が過去を思い出しては投げてくること。いや、本当に投げてるわけじゃないんよ?でも、思い出しては、このblogにぶん投げてくる。それが本当の事なのか、虚言かはさておき。彼らの記憶がそれなんだから仕方ないよね。

 でも、そんな風に不穏な投稿ばっかりだと空気悪くなるといいますか。そんな感じで控えて頂きたいねー。過去を思い出すとかって、まぁ、良いものなわけないわけで、ってなると当然、負の感情が出てくる。それは希死念慮としてあたしらにも襲いかかってくるから、出来る限り、明るく元気でいたいあたしにはちょっと、かなーり嫌なんよね。だから、自粛を要請したい。出来たら苦労しないか。仕方ないなぁ。

 って感じで、母の日は親に会うと言ういやぁなイベントがありましたよっと。祐璃の思うようにならなかったのだけは良きかな。

 あ、あと、祐璃(ゆうり)さん、君、自分の漢字ぐらい覚えてくだされ。君が覚えないから他の子も覚えないんよ。祐璃と書いてゆうりと読む。わかったか!こんちきしょー!

かがり

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