日: 2024年3月30日

あくまで私は人格でしかない。手伝いをする為に生まれた私は声の出ない子の為に存在していた。所詮は手伝いをするだけの物。私には決定権なんてない。彼女の言葉を代弁するだけ。失語症の彼女の言葉を伝えなくては今後、困るので。

水面に映る女が笑った。それを私は見ていた。彼女の手首には無数の傷が。それを彼女は誇らしげに私に見せた。痛々しい傷。滴る血。手当をしたい。でないとこの人は——。