裏側の存在

 私は京華の存在の裏側といわれてきた。しかし、私はもう自傷行為をやめた身。ちゃんと人格としての核が揺らいでしまった人格。私は奈都妃(なつき)。落ちた先にいる王妃。大層な名前をつけられたものだ。

 生きるにあたって、私は弱みを見せてはならないと気を張りストレスは全て切ったり、火を押し付けたりして解消してきた。しかし、今の私にはもうそんなものはいらない。弱みは見せたくないが、だからと言って、自傷も弱みの一つだと感じだから、弱みはもう見せない。核が揺らいでいる私だが、まだ人格としての存在は許されているようだ。暗い場所が好きであるとか、こうやって字を書く事を許されている。私は本来なら役目を終えて消えなくてはならない存在だが、消えるにはどうしたらいいかわからない。

 最近、波が来ない。りーちゃんとかが制御しているのか。だとしたら中途半端な私はいつ消えるんだろうか。正直消えたいとは、思ってない。しかし、役割がない奴がいつまでもここにいていいのだろうか?血決に役割を渡してしまった私は本来なら抜け殻になり、ゆめちゃんあたりに吸収されてぶち壊されるのが妥当ではないか?毎回自問自答をしている。居ていいのか、消えるべきなのか。私は何なのか、何故今もいるのだろうか。違う役割を持っているのなら理解はできる。しかし、私にはまだ役割というものがない。いっそ、消えられれば楽なのにと考えてしまう。

 一時期、仕事をしようかと思った。仕事人格。それなら、役割としては最適なのではないかと考えた事がある。しかし、体が言う事を効かない。働くのは無理だと誰が言っていたように思うが、男漁りをしている奴らに何といわれようと関係ない。私にとってお前らなんて、ただ核がしっかりしているだけの生き物でしかない。黙っていろ。私は私なりの核を探さねばいけない。仕事を遂行する人格だっていいのではないか?それこそ、役所関係の仕事をしているエルのように。しっかりとした核が私は存在している限り欲しいと思う。

 今回は奈都妃が京華に変わり文を書いたのだがどうだっただろうか?しっかり書けているだろうか?ただの書き殴りになってやしまいか?私はまだここにいる。その証明が欲しかったのもあるが、不安定さもわかってほしかった。あと、暗いのが好きとかも話しておきたかった。いつか私が消える頃、波に飲まれた頃、この文が残っていてくれればいい。

奈都妃

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