知りたくない記録

9月02日

今日は自分の経歴を知ってしまった。
このPCに保存されていた。
今、誰だかわからない。心が痛い。痛いと思う。
わからなくなった。
曲が聞こえない。
これがもし、現実なら、こんな現実いらない。

色々な音が聞こえる。人の話し声、テレビ。
何人もの話し声。
覚えている。見えていない。話している姿は見えない。
ヘッドホンしているのに聞こえる。
誰が話しているのか、想像がつく。
一度、聞いた声はある程度わかるから。
私は誰だろう。空っぽだ。
パソコンが心地よい。叩いていたい。

昔のことを思い出した。

私は絵を描く事が好きだった。
中学1年の担任の先生が私のボールペンの点の絵を気に入ってくれて、美術館に飾ってくれた。
放課後も出来上がるまで、つきっきりで見てくれた。

嬉しかった。
アイデアが良いと褒めてくれた。
悪いところは直し方を教えてくれた。

でも、せっかく美術館に飾ってもらったのに、母親は見にこなかった。
別の同級生の子の母親に連れて行ってもらった。
その人は私の絵を「あんまりじゃない?」と言った。
そして他の子の自画像が綺麗だと、言った。

私の絵は頑張った絵は誰にも見られず、終わってしまった。

私はまた絵を描きたい。手ではなく、ペンで。デジタルで。
私はまーちゃん。絵が描きたいまーちゃん。届いてこの気持ち。
パソコンでしか伝えられないこの気持ち。

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